0となった科学者
何てこと無い
全てが1に見えた
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ぽつりと
零れるように
残った欠片を
踏み潰して
忘れたものを置き去りに
殻の入物だけ歩き出した
(2005.01.25)
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ただ
消え逝けばいい
神は其れを知っているだろう
そして何も言わずに
ただその消え逝く様を見ているのだろう
(2005.01.24)
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ああ、こんにちわ。
私マダムバタフライとでも名乗りますわ。
今日ですか?
そうですねぇ。
小さな蝶の話をしましょう。
ええ。
小さな。小さな。
愚かな蝶の話を。
ほら、お座りなさいな。
紅茶を入れましょう。
長話となりますから。
ゆっくりくつろいで下さいませ。
(2005.)
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コンニチワ
スキデシタ
アリガトウ
サヨウナラ
サヨウナラ
手を振って
サヨウナラ
サヨウナラ
そんな毎日がとても退屈で
欠伸と涙しか出なかった
(2005.01.15)
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君には判らないだろうさ
そう呟いた
自分にも判ってはいない
そう自嘲した
(2005.01.07)
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色を限りなく生み出す世界
白の世界
黒の世界
色彩感覚を無くした僕の海
(2005.01.01)
□cUT 6つの詩
0と1は限りなく類似し
限りなく正反対