だれか、だれか、だれか、
助けてと聲を叫ぶばかりで、声に出ることはない
心でどんなに叫ぼうとも、誰にも聞こえることはない
ただ、苦しいのだと、判らぬ様、
ただ、涙など忘れた様に、笑い、
最後には落ちていくのに、其れさえ気付かずに
崖へと手を伸ばし、滝へと手を伸ばし、
暗闇から遠ざかる様に、手を伸ばしていた
僕は、生きていく為に、嘘つきのまま
嘘つきのまま舌を抜かれる裁きも与えられずに
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君といると幸せになるばかりで、
僕は、自分の醜さを知っていく。
好き
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過去にさよならを
どうせ、出来やしないくせに
口ばかり、戯れ言を吐き続けた
舌を抜かれるのか
僕は疲れているのか
いつものことだろう?、
そうじゃないか?
どうだろう、
そうかもね、
下らない自問自答
罪と僕
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雨は絵本の中で、水色に描かれている
真実、透明で、空の色は灰色だと言うのに
気付いていながら、目を背けているのか、
所詮、灰色の雨など、子供向けではないのだろう
(つまり事実は子供向けでは全くない)
絵本の中のお姫様は、多分、茨に埋もれながら、
雨が落ちれば、灰色の影に覆われて眠るのだろう
灰
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確かに全て、窮屈だろう。
雑沓の中に混じり、ほとほと困り思う。
人は依存しながら、一人になりたいと想い続けているのか。
僕は、其れが、空気の中に感じられて、笑えてしまうのだ。
人を踏み付け生き延びてきた生き物が、
雰囲気に醸し出すのか、
人嫌いな、愚か者へ、
蝶の様に美しくもなく、自らを飾り立てた蜘蛛へ
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滑稽な道化師に成り下がって
神は何を品定めしようとしているのか
僕には、其れが罪を与えられる力に見えた
そして、僕は
罪に許しを請う咎人だと認識させられるのだ
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世界は相当ジョウダンが好きらしい、
人が苦しみ、その上で笑う、愚かな生き様を求めるらしい
全く持って、我儘な統治者だ
生憎と、実情に満足も、呼吸も巧く出来る程、
常套手段を得ては居ないのさ
人など、世界に比べれば、数秒しか生きられぬ生き物だ
其れを知って、どうしよと云うのか、
繭を顰めた君は賢く、そして、愚かだ
□ delate
さよなら、と、ね、云ってみれば終るよ