蜘蛛の手足の様に無数に気味悪い程に












くらりのらりと、目の前を泳ぎ回る屍臭に目を閉じる

骨の魚は宙を泳ぎ回り、僕の視界を遮るだろう

瞬間に僕は手を仰ぎ、それらを一掃し、消滅させる

それはいとも簡単に、そして呆気なく

高層ビルの最上階に鎮座する僕は立ち上がり

盛大なるワルツを奏でるだろう

そして、嗤うとしよう

愚かで、愛おしすぎる君へ。


僕は、恨んでいたのだと









-------------------------------------










ほら、其処!
だらだらしていないで、撃つ!
撃つのです!撃つのです!

何をって、君、君、そんなの決まっているじゃないか。
人だよ、人。

其処、無駄なお喋りはやめなさい!
撃つ!
撃つのです!撃つのです!

間違っていやしないよ。
君だって、ほら。
その片手にぶら下げているのさ、緋色の拳銃を、ね。


良い具合に狂ってる










-------------------------------------










声が涸れるくらい叫んでみて下さいよ、君のね。

え、だって、僕の喉はね既に干涸らびて砂ですから。

地球に帰ったのですよ。

え?

もちろん、ジョーク、ですよ。


ああ、全く。
ほら、冷静に考えてみなよ。

これ、夢だぜ?


装い










-------------------------------------










後ろがなければ前という時も生まれやしなかったであろう

前が生まれなくとも後ろは存在し続けた、事実ばかり鮮烈に

後という存在が生まれやしなかったのなら、生きた証拠など残りやせず、

盲目的に歩いているだろう、呼吸すらも混迷する、呆気なく

拙く、時間に埋もれ、ならば、それならば、いかにせよというのか

雑音でさえ、世界には微動という変化すら与えられぬのだ

私には、たゞ其れは、見れば黙過に落ちた果物に見えた

(其れを世界は愚答だと罵るだろうか)


腐った林檎の落ちた地面へ










-------------------------------------










愚か者め!ああ、怨めしい!


美しく頬笑んでいた笑みはなりを潜め、
醜いばかりの奇声を張り上げる。

ああ、終ってしまった。
この女王の統治する時は終った。

人は狂ってゆく。

それは、女王が始めた法則だった。


ただ、その涙だけは美しかった










-------------------------------------










ハァイ、マイ、ディア。
君ら、いったん表にでなよ。
そうそう、高層ビルから真っ逆さまにさ。

つまり、ね、死んでこい。だよ。











-------------------------------------









さっさと、成仏でもしてみなよ、


そうすれば、きっと救われるさ、神様ってやつにさ!













□ delate

知っていて欲しかった、あの赤について


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送