液体に沈むリズムに乗せたフォルテ
フラットから落ちたテンポ。
足音を弾ませて落としたバスに乗り込んだつもり。
コントラバスに脚をかけては一服した蛙。
片手で一つ、手拍子をだなんて。どうやって?
歪なメタリックに映る蝙蝠傘とワルツ。
首を落とした椿と戯れた深夜の遊戯会。
水面化で躍る自分に恋をするバレリーナ。
僕は、神様、神さま、かみさま、と。
盲目的に焦がれていたあの時、それに恋するイキモノでした。
誰も知らないこの憂鬱な感情を喰った狐がげぇと吐く。
さよならを告げる事を好いたかのように。
冷淡に淡泊に、僕はバイバイと手を振って。
潜水と浮上を繰り返す。
時々でいいよ。
思い出すのは。
だから、それまでまたおやすみ。
と。
(200804)
ただいまは言わない。
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